2007.10.15 第2254例会 卓 話
日本文化に接して私が思ったこと
堺南ロータリークラブ米山奨学生
ドウフンバヤル・ソフダさん
「サインバイノー」これはモンゴル語で「こんにちは」という意味です。
皆さんはモンゴルと聞いて何を思い浮かべますか?皆さんのご想像の通りモンゴルという国は青空が広がり、人々は地平線の見える大草原の中で馬に乗って家畜を放牧し、年中家畜の草を求めて移動する遊牧の生活を送っています。いたってシンプルな国です。しかしこれは田舎の遊牧民における生活・風景であって都会の町並みは日本と変わらず、都会の人々は日本人と同じように生活しています。モンゴル人は中央アジアの美しい自然の広がる大草原で何千年もの間、遊牧で生計を立てて生活してきた民族です。夏は30度以上、冬はマイナス30度以下という厳しい自然環境の中で、それに適した生活をする必要があったため、忍耐強く、生活の知恵に長けていると私は考えています。
昔からモンゴル人は1つの家に大勢で生活してきました。現在でも昔の習慣に従い1つの家に大勢で住む人もいれば、日本のように親元を離れて自立した生活を送る人も増えています。しかしそういった人達は日本ほど多くありません。また、共働きの両親をもつ家庭では、子供は自主的に家事手伝いをします。共働きの家庭では、子供たちは小さい時から家事を手伝い始め、簡単な料理が作れるようになり、親を支える存在となります。一方田舎では、家事の他に水汲みや薪拾い、家畜の世話など都会の子らよりも多くの仕事があります。モンゴルの生活様式は日本のそれとは多少異なる点があります。それにまた、食生活においても大きな違いがあります。モンゴル人は昔から家畜の肉を食べ、家畜から採れた乳を加工して何十種類にも及ぶ乳製品を作り、家畜の皮で服やじゅうたんを作ってきたことから、モンゴルの衣食住は家畜の存在を抜きにしては語ることはできません。これは遊牧民族に特有なもので食生活の中心は肉と乳製品です。モンゴルでは特に羊の肉が好まれ多く食されています。しかし日本の場合、食生活の中心はお米です。味付けにも違いがあり、和食は多くの伝統的な調味料で味付けされているのに対し、モンゴル料理はほとんどが塩のみで味付けされています。日本に来て様々な食と出会い、沢山の味を経験できたことは本当によかったと思います。
それと、日本の文化の一つに「お風呂」があります。日本に来て間もない頃ホームステイした際に、一番驚かされたのが「お風呂」でした。多くの日本人は熱風呂に入るらしく、それに慣れていなかった私はその時入ることができませんでした。以前旅行で温泉に行ったのですが、みんなと裸で入ることが恥ずかしかった思い出があります。しかし、日本人の友達たちはそんなのはお構いなく堂々と入っているのに驚かされました。モンゴルには日本のように皆で入るようなお風呂や温泉はなく、「裸の付き合いの習慣」も無いため、初めはなかなか慣れず戸惑いました。でも一度温泉に入ると、体の疲れがとれ、とても気持ちがよく、その後何度か足を運ぶようになり、今では温泉の虜になりました。
日本と出会い、さらには、多くの日本人を始めとして供に学んでいる外国人の素晴らしい友人達にも巡り合えたことに心から感謝しています。日本に来て文化や生活水準の違いに驚いたり、毎日が新しい発見の連続でした。相撲を始めとして、日本ではモンゴル人も次第に活躍しはじめ、今後は様々な分野においてモンゴルと日本の交流は盛んになっていくことと思います。遠いようで近い国である日本とモンゴル。両国が近い将来、より強い信頼関係で結ばれ、ますます良き友好を築きあげていくことを願っています。そのために私を含め、日本とつながりをもった者たちが、両国の相互理解のために、もっと日本をモンゴルに紹介し、またモンゴルを日本に紹介していくべきだと思っています。
このことを肝に銘じ、残りわずか半年の留学生活を充実したものにしていきたいと思います。